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 10月11日(水)、人文科2年生によるポスター発表会を実施しました。現在、2年生はそれぞれが設定したテーマについて研究を進めています。最終的には論文にまとめますが、この日は自分の研究の「中間報告」という形で、保護者の方や後輩、教員を前にして研究内容の発表を行いました。

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 この日の発表のため、人文科2年生の生徒たちは工夫を凝らした資料作りを進めてきました。各自、模造紙に自分の研究内容についての仮説や検証、今後の課題等を載せ、順番に発表していきます。聴衆は、自分の興味・関心があるテーマの発表者のところへ行き、発表を聴きます。

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 ポスター発表は、発表者と聴衆が議論をする場でもあります。持ち時間は1人10分。聴衆は「仮説と結論の整合性が弱いのではないか」「言葉をどう定義しているか」など、疑問点ついて質問していきます。発表者は質疑応答を通して、足りなかった部分や新たな視点を発見し、理解を深めることができます。

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 人文科1年生も聴衆として参加しました。先輩達の発表を聴きながら、真剣にメモを取ります。4月に行なったスプリングセミナーでは、「新聞を使ったプレゼンテーション」を1年生も経験していますが、個人の研究テーマについての発表を聴くのは今回が初めてでした。1年生も現在、「人文科探究」に取り組んでおり、共通テーマで論文を執筆しています。今後は個人の研究テーマを決定し、2年生と同様に、研究を進めていくことになります。先輩達の取り組みを見て、大いに刺激を受けたことと思います。

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大勢の前で、しかも自分の研究内容について発表することは、簡単なことではありません。 しかし、こうした取り組みを通して、様々な力を身につけることができると人文科は考えています。「根拠に基づいて論理的に考える力」や「自分の考えを人にわかりやすく伝える力」、また質問を通して「他者の考えを柔軟に受け止める力」など、今後の社会の中で、より必要とされる力を育んでいきたいと考えています。

 2年9組のみなさん、お疲れ様でした!ポスター発表で得られた"気づき"を大切に、今後の研究も頑張って進めていきましょう!

 この夏、10日間のオーストラリア海外研修を終えた20名の生徒による報告会及び解団式を、9月29日(金)に行いました。海外研修の思い出や学んだこと等を、「英語による90秒スピーチ」という形で発表しました。保護者の方も多数ご来校いただき、大人数を前にしての発表となりましたが、しっかりと準備をしてきた事が伝わる、堂々たる発表でした!

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海外研修の事前学習時に新たに学んだ単語は付箋に記入し、みんなで共有してきました。

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 ホストファミリーやスクールバディとの思い出、日本とオーストラリアの違いについてなど、発表内容は十人十色。行き先は同じでも、一人一人が「自分にしかできない体験」をしてきたのだなと感じました。

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 出発前、私のほうから「海外研修に行く前と後で、みなさんの中の"何か"が変わることを期待します」という話をさせていただきました。帰国後のアンケートを見ると、現地で実際にコミュニケーションをとるにあたって、「もっとああすれば良かった」「こうできたのではないか」等、様々な反省点があったようです。しかし、それを発見できたことが、この研修における大きな収穫であったと思います。日本とは異なる環境の中で、どう自分の考えを伝えていけば良いのか。一人一人が悪戦苦闘しながら、それを乗り越えようと努力したところに、大きな意味があったのではないかと思います。また、この研修に参加していなかったら感じることのできなかった感情もあったでしょうし、出会えなかった人もいたはずです。

 今回の研修で培った絆を深めるとともに、ぜひ今後もチャレンジの機会と気概を大切にしていってほしいと思います!

 9月6日(水)に、春日部市の東部地域振興ふれあい拠点施設(ふれあいキューブ)にて、人文科講演会を実施しました。人文科講演会は、各界で活躍している方の講演を通して人生観や職業観の確立に役立てることを目的として、毎年実施しています。講演を通して人文科生の教養を高める、人文科独自の行事です。

 今年度は、日本大学文理学部国文学科准教授の武内 佳代氏をお招きして、『村上春樹 「レキシントンの幽霊」を読む-物語の深層を掘り起こす実践例として-』という演題で、ご講演いただきました。

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 生徒達は事前に『レキシントンの幽霊』を読み、当日の講演を聴きました。村上春樹氏や『レキシントンの幽霊』についての基本情報、分析の前提を丁寧にご説明いただいた後、まずは"第1の物語―幽霊との邂逅"というテーマで、物語中の"幽霊"についての解釈に関するお話をしていただきました。真に霊的な意味での幽霊、ジャズやレコードの精霊、ケイシー一族の過去の栄華の名残、はたまた語り手たる「僕」自信の深層心理が現れたもの等、様々な見方についてご紹介いただきました。

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 次に、"第2の物語―「ある種のものごと」をめぐって"というテーマで、本文中の「深く眠る」ということの意味について考えました。

 最後は"もう一つの物語へ 物語の深みに降りる"というテーマで、本文中の「悪いけれど、君しか思いつけなかったんだ」というケイシーのセリフから、なぜ留守番を他の人に頼めなかったのか?という点を出発点に、小説が描かれた時代背景に関するお話をしていただきました。限られた時間の中でしたが、小説を読み解く様々な「視点」が得られたのではないかと思います。

以下、生徒の感想です。

■今まで一つの小説をこんなに深く掘り下げてみることがなかったので、面白かったです。「レキシントンの幽霊」は、普通に読むのは先生が仰っていたように小学校高学年でもできると思います。でも、その奥にある作者の思いや時代背景、登場人物の関係を読み解くのは難しいと思います。先生のお話やいろいろな先行研究を見て、ここまで読み解くことができるんだなと驚きました。特に印象に残ったのは、「レコードコレクション」をrecord(記録・記念)として読むというものです。自分の中に全くない視点だったのでとても驚きました。これから色々な本を読んでいくと思いますが、今日学んだことを思い出しながら読みたいです。

■私は村上春樹氏の作品をきちんと読んだことがなく、今回の講演会に向けて初めて「レキシントンの幽霊」を読みました。読み終えた後の感想は、不思議でよくわからない話だなと思っただけでした。けれど、講演会で自分がひっかかった部分が解明されていって、本を読むというのは、こんなにも奥が深いのか!と本当に驚きました。特に、「ある種のものごとは、別のかたちをとるんだ。それは別のかたちをとらずにはいられないんだ」という部分の解釈を聞いたときは、鳥肌が立ちました。自分が普段本を読む時、少しは内容について想像するにしても、ここまで文章が書かれた意図を考えることはないので、本から学べることの半分も吸収できていないのではないかと思いました。私の本を読むことに対する考え方が変わりました。今回の講演、本当に面白かったです。

■「レキシントンの幽霊」を昨日読んだ時は、ただ幽霊がいて、それが"僕"の夢だとは思っていたのですが、まさかいろいろな読み方があるとは思いませんでした。そしてケイシーが同性愛者だと一人で読んだ時は分からなかったので「まさか!」という感じでした。聞いていてとてもわくわくしました。全然違う見方だったので、そういう見方も今後できたらいいと感じました。一つ気になることがあったのですが、"僕"は着替えて下におりていますが、幽霊と気づいた後寝室に戻り、そのまま朝が来て、パジャマのままだったことに私は疑問を感じています。それはやはり"僕"の空想を示唆していたのでしょうか。今日はありがとうございました。とても楽しかったです。

 その他にも、「論文作成の参考になりました」という感想が多数ありました。人文科では「人文科探究」という取り組みで、論文作成を行なっています。今回の講演を通して、生徒たちは「先行研究から独自の論を組み立てていく」という過程を追体験し、今後の論文作成について大きなヒントを得ることができたようです。

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武内先生、お忙しい中ご講演いただき、本当にありがとうございました。

 9月9日(土)は本校文化祭の一般公開日になります!3階は人文科フロアになっておりますので、ぜひお立ち寄り下さい!

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1年9組の出し物は「忍者屋敷」!様々なゲームにチャレンジします!

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2年9組の出し物は「アタック29」!次々と出題されるクイズに、あなたはいくつ正解できるか!?

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 最後の文化祭となる3年9組の出し物は、「PIRATES OF EAST」!さすが3年生だけあって、準備段階から気合いが入っていました。校内公開日だった本日も、長蛇の列ができていました!

 人文科のみならず、どのクラスも工夫を凝らした出し物をご用意しています!多くの方々のご来校、お待ちしております!

 8月25日(金)から26日(土)の1泊2日で、福島県にあるブリティッシュヒルズに行ってきました。サマースクールは人文科独自の行事であり、海外研修の事前指導の一環として、英会話研修を行なうものです。施設内での会話はすべて英語で行われるため、生徒たちは初めて英語漬けの2日間を送ります。

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 到着後のオリエンテーションをはじめ、各レッスンももちろん英語となります。生徒の感想からは、「きちんと聞き取れるのか...」「付いていけるのか...」等、当日を迎えるまでに不安もあったようですが、先生方がジェスチャー等を使いながら話してくださった事もあり、楽しくコミュニケーションをとることができたようです!

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羽ペン作りやシェイクスピアの劇も行いました!

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 題材は「ロミオとジュリエット」です。英語でセリフを言いながら演じるのは難しかったと思いますが、生徒曰く、「英語だからこそ楽しみながらできました!」

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スコーン(イギリスの伝統的な焼き菓子)作りも行いました。英語の指示を理解し、おいしく出来上がったでしょうか?

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 来年度のオーストラリア海外研修(希望者)を踏まえて、"Travel in Australia"というレッスンも受講し、オーストラリアについての知識を深めました!

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記念撮影です。文化祭で着るクラスTシャツを早目に作成し、みんなで着ました!

【参加生徒の感想より】

■この2日間は濃い2日間であり、多くの事を学べました。「Survival English for HS」では、自分から積極的に発言・行動をしなくてはいけないこと、自分の伝えたいことをいかに相手に伝えるかを学びました。私は恥ずかしがり、先生に要求されたことを上手くできませんでした。「Shakespeare」では、Romeoの役を頂き、とても楽しんで演じることができました。日本語では恥ずかしく、やりづらくても、英語だからこそ楽しみながらすることができました。

 「Cooking Scones」では、先生との距離が近いこともあり、積極的に問いかけに反応しました。簡単な会話でしたが、英語で話をする事は楽しいなと感じることができました。スコーンもとてもおいしかったです。帰りのバスで、オーストラリアへ行きたいのなら、恥ずかしがっているのではなく、もっと積極的に交流をしなければダメだと言われ、まさに私のことだなと感じました。この高校を受験する理由にもなったオーストラリアへのホームステイ。絶対行くために、今日から意識を変えていきたいと思いました。

■この2日間のサマースクールの感想は、二つあります。一つ目は、ブリティッシュヒルズの先生方の陽気さです。明るくて、面白く、何度も笑ってとても楽しい時間を過ごすことができました。二つ目は、会話についてです。私はこれまで、外国語は授業で習ったような英文法を使わないと相手に通じないと思っていましたが、それは間違いでした。たとえしっかりとした文になっていなくても、何とか相手には通じるということが、この2日間でよくわかりました。大切なのは、たくさん会話をしようとする気持ちなんだと思いました。

■ブリティッシュヒルズに行く前、私は英語の中でもスピーキングが苦手なので、私だけみんなに置いていかれるのではないかと、すごく心配でした。でも、いざ着いて授業を受けてみると、簡単な単語で話してくれたり、ジェスチャーを使って分かりやすくしてくださったので、楽しく英会話を学ぶことができました。また、言いたい事がまとまらなくて、文法どおりではない英語でも、ちゃんと理解してくれて、コミュニケーションがとれた気がして、本当に嬉しかったです。今までは、苦手だからとコミュニケーションを避けていましたが、これからは、間違っていても恥ずかしがらないで積極的にALTの先生や英語の先生とコミュニケーションをとっていこうと思うようになりました。やはりそのためにも、英語の勉強を頑張りたいです。

 今回の体験を通じて、自分の英語が通じた時の喜びや、逆に伝わらなかった時の悔しさ、自分の積極性について等、様々な「発見」があったと思います。人文科には様々な独自行事がありますが、生徒のみなさんには、行事を通じていろいろな体験をし、「発見」を重ねていってほしいと思っています。今まで気づかなかった事に気づいたり、新たな課題を発見することで人は成長していきますし、より「多角的なモノの見方」ができるようになると思うからです。

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 2日間の経験を大切にし、2学期も勉強に部活に積極的に取り組んでいってほしいと思います!