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校長だより

2018年03月23日

平成29年度修了式あいさつ

 校長室から見える桜の木では、数輪花を開き始めました。満開の桜を楽しめるまで、あともう少しです。本日の修了式では以下の話をしました。

 平成29年度の修了式を迎えました。本年度を振り返ると、皆さん一人一人、学校生活全般においてよく頑張っていた、そう実感しています。勉強や部活動、学校行事など努力を重ねつつ、全力で取り組んでくれました。ぜひ、次年度も継続して取り組んでくれるものと信じています。1年間本当にご苦労様でした。 

 さて、今日は「目」について話をしたいと思います。

 地球上の生物で初めて「目」を持ったのは三葉虫と言われています。今から5億4千3百万年前のカンブリア紀初頭で、三葉虫は完全複眼を獲得していたという話です。この説は、英国の古生物学者アンドリュー・パーカーが「眼の誕生」という著書の中で唱え、今では有力な説となっているそうです。

 それ以前に存在していた生物は、光を刺激としてしか受け取ることしかできず、物を映像として捉え認知する能力はなかったそうです。目がないため、海の中では、ぶつかったものを餌にする、そんな状況下で生きていました。 

 ところが、三葉虫が初めて目を持ったことで、捕食者と被食者との環境が劇的に変化しました。被食者も目を持つ、遊泳能力が向上する、捕食者の目を欺く擬態が発達する、硬い殻で体を覆うなど、生存戦略が多様化し、そのことによって種の多様性が一気に拡大したそうです。

 以上のことが、カンブリア紀初期の約500万年の間に起こり、動物の種類が爆発的に増えました、この現象を「カンブリア爆発」と言い、生物進化の歴史の中では特別な意味を持っているそうです。  

 このことを皆さんに当てはめると、どうなるでしょうか。

 皆さんは、一人の高校生として、または東高生というカテゴリーの中で、物事を見て捉えて判断へとつなげていくことが多いはずです。 置かれている状況の中だけで、物事を見ているのではないでしょうか。違った側面から見ることができていますか。

 三葉虫に例えるならば、皆さんにも複眼を持って物事を見てほしいと思います。複眼で見るからこそ世界を三次元でとらえることができ、上下左右奥行きのある多様な姿を見ることができます。決して、物事を単眼で見て、終わることがないようにしてください。

 皆さんが複眼で物事を見るようにしていけば、皆さんのこれからの生活や将来など、様々なものが多様で奥行きのあるものへと広がっていくはずです。

 学年が進級するこの機に、皆さん一人一人が複眼を持ち、皆さんが高校生活の中で「カンブリア爆発」していくことを強く期待しています。

 4月9日の始業式に、皆さんの輝いている目を見ることを楽しみにしています。